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この記事を書いたのは、自動車整備歴20年以上の現役整備士です。前後2カメラの取り付けを毎日のように行う現場から、リアカメラ配線の「本当に難しいポイント」を解説します。
フロントカメラはなんとかなる。でもリアカメラの配線が難しくて途中で断念した——そんな声を現場でよく聞きます。この記事では前後2カメラの取り付けで最難関となるリアカメラの配線手順を、整備士が実際の作業順に沿って解説します。
⚠️ フロントカメラの取り付けがまだの方はまず基本編をご確認ください。
👉 ドラレコを自分で取り付ける方法|初心者向け基本手順と必要工具
この記事でわかること
- リアカメラ配線の全手順(天井→ピラー→リアゲートの通し方)
- 車種別の難易度と注意点(軽・ハッチバック・ミニバン・SUV)
- 電源の取り方(シガーソケット vs 電源直結)
- よくあるトラブルと対処法
前後2カメラ取り付けの全体像
作業時間の目安:約2〜4時間(車種・配線方法による)
| 作業ステップ | 難易度 | 時間目安 |
|---|---|---|
| ① フロントカメラ設置・仮配線 | ★☆☆ | 30分 |
| ② 電源の確保(シガー or 直結) | ★★☆〜★★★ | 30〜60分 |
| ③ リアカメラ設置・仮配線 | ★★☆ | 30分 |
| ④ リアカメラ配線の天井通し | ★★★ | 60〜90分 |
| ⑤ リアゲートのゴムブーツ通し | ★★★ | 30〜60分 |
| ⑥ 動作確認・内装の本固定 | ★☆☆ | 15分 |
🔧 整備士の本音:④と⑤が最難関。特にリアゲートのゴムブーツに配線を通す作業は初心者が最も詰まるポイントです。焦らず進めてください。
リアカメラ取り付けで追加で必要な工具
基本工具(内張りはがし・配線ガイド・結束バンド)に加えて以下が必要です。
| 追加アイテム | 用途 |
|---|---|
| 長めの配線ガイド(2m以上) | 天井から後方まで配線を通すのに必須 |
| 内張りはがし(先端が細いもの) | リアピラー・リアゲート付近の細かい箇所用 |
| ビニールテープ | 配線の分岐・保護・固定に使う |
| グロメットツール(あれば) | ゴムブーツへの配線通しがスムーズになる |
電源の取り方を先に決める
リアカメラ配線を始める前に電源方法を決めておく必要があります。後から変更すると二度手間になります。
| 電源方法 | 難易度 | 駐車監視 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| シガーソケット接続 | ★☆☆ | 不可 | まず動けばOKな方 |
| ヒューズボックスからACC電源 | ★★☆ | △(エンジンOFF後は停止) | 見た目をスッキリさせたい方 |
| 常時電源+ACC電源の直結 | ★★★ | ○(駐車監視フル対応) | 駐車中の録画も重視する方 |
⚠️ 常時電源の接続ミスはバッテリー上がりや車両火災につながるリスクがあります。電源直結に自信がない場合はプロへの依頼を強くおすすめします。
リアカメラ配線の手順
ステップ1|リアカメラを仮設置する
📸【画像】リアガラス上部にカメラを仮置きした状態(テープで仮固定)
まずリアガラスの上部中央にカメラを仮固定して映像を確認します。本固定は配線が完了してからにしてください。リアカメラは取り付け角度がずれると映像が斜めになるため、水平を意識して位置決めします。
ステップ2|配線ルートを確認する
📸【画像】車内の天井・ピラー・リアゲートを矢印で示したルート図(イラストでも可)
基本的なルートはこの順番です:
- リアカメラ → リアガラス上部の内張り端
- 天井の内張り端(左右どちらか一方)→ Cピラー内側
- Bピラー → Aピラー → フロントカメラへ
配線は必ず片側(左 or 右)に統一して通します。左右バラバラにすると後でトラブルの原因になります。
ステップ3|天井の内張りに配線を通す
📸【画像】天井内張りの端を内張りはがしで少し浮かせて配線を押し込んでいる写真
天井の内張りは端から5〜10mm浮かせるだけで配線が通ります。無理に引っ張ると内張りが変形するため注意してください。配線ガイドを先に通してから、配線の先端をガイドに固定して引き抜く方法が最もスムーズです。
- 天井クリップの位置を確認してから作業する
- 配線は軽く引っ張りながら少しずつ送り込む
- ミニバン・SUVは天井が広いため配線ガイドが2m以上必要
ステップ4|リアゲートのゴムブーツに配線を通す【最難関】
📸【画像】リアゲートのゴムブーツ(蛇腹のゴム部分)を拡大した写真。配線を通す穴の位置がわかるもの
ここが前後2カメラ取り付けの最難関です。リアゲートと車体をつなぐゴムブーツ(蛇腹状のゴム部品)の中に配線を通す必要があります。
手順:
- ゴムブーツを車体側・ゲート側の両端から少し引き抜く
- 配線ガイドをブーツ内に差し込み、反対側から引き出す
- 配線の先端をガイドにビニールテープで固定して引き通す
- ブーツを元の位置に戻して固定する
🔧 整備士のコツ:配線ガイドが通りにくい場合はシリコンスプレーをブーツ内に少量吹くとスムーズになります。無理に押し込むとブーツが裂けるので絶対にNGです。
ステップ5|フロントカメラと接続して動作確認
📸【画像】ドラレコのモニターにリアカメラ映像が映っている状態
エンジンをかけてリアカメラ映像が正常に映るか確認します。映らない場合はコネクターの接触不良がほとんどです。一度抜き差しして再確認してください。
ステップ6|内装を本固定して完了
映像・録画の確認が取れたら内張りをすべて元に戻し、配線を結束バンドでまとめて固定します。余った配線はトランクルームの内装裏に収めるとスッキリします。
車種別の注意点
| 車種タイプ | 難易度 | 注意点 |
|---|---|---|
| 軽自動車・ハッチバック | ★★☆ | 車内が小さく配線距離が短い。比較的作業しやすい |
| セダン・クーペ | ★★★ | トランクが車内と分離しているため配線が複雑。トランク内の内張りをすべて外す必要がある |
| ミニバン(ヴォクシー・ステップワゴン等) | ★★★ | 天井が広く配線距離が長い。スライドドアの配線処理が追加で必要な場合も |
| SUV(ハリアー・CX-5等) | ★★★ | リアゲートが重くゴムブーツが太い。配線ガイドの強度が必要 |
| 輸入車 | ★★★★ | 内装構造が特殊でクリップ位置が不明なことが多い。プロへの依頼を強く推奨 |
よくあるトラブルと対処法
リアカメラ映像が映らない
- コネクターの接触不良 → 抜き差しして再確認
- 配線が途中で断線 → 配線ガイドを使わず無理に引っ張った場合に起きやすい
- カメラの向きが逆 → 上下逆に設置していないか確認
配線が見えてしまう
- 内張りへの押し込みが不十分 → 内張りはがしで再度しっかり押し込む
- Cピラーの内張りを外していない → 内張りを外してから配線を通す
エンジンをかけても起動しない
- シガーソケットの接触不良 → ソケット内の汚れを確認
- 電源直結の場合はヒューズ切れの可能性 → ヒューズボックスを確認
- それでも解決しない場合はプロへ相談
「やっぱり難しい」と感じたら
リアカメラの配線は整備士でも30分以上かかる作業です。途中で難しいと感じたら無理に進めず、プロに任せることも正しい判断です。工賃と時間・リスクを天秤にかけて判断してください。

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