リース車に傷をつけてしまった。
今このページを開いているあなたは、たぶん少し焦っていると思います。
「修理代いくらかかるんだろう」「リース会社に怒られる?」「違約金とか取られたら…」
先に結論を言うと、傷や凹みくらいなら、大ごとにはなりません。落ち着いて対処すれば大丈夫です。
ただ、僕が現場で本当に心配しているのは、傷よりもっと別のケースなんです。

千葉県柏市で整備士を20年以上やってるMatです。リース車の修理、現場で何台も見てきました。今日は本音で全部話します。
この記事では、修理代のリアルな相場から、実費と保険どっちを使うべきかの判断基準、そして「整備士が一番怖いと思っているケース」まで、順番に解説します。
結論|傷・凹みなら焦らなくていい
まず全体像です。
- 傷の修理は3万円くらいから。凹みは修理か交換かで大きく変わる
- 修理費が安ければ実費、高額なら車両保険。判断はこれだけ
- リースに車両保険は必須。これは断言します
- 一番怖いのは傷じゃなく「中途半端な事故」
それと、これは20年現場にいて感じることなんですが。



リースに乗ってる人って、みんなクルマを大事に乗るんですよ。「返す車だから」って意識があるのか、ボロボロにする人はほとんど見たことがない。だからあなたが今焦ってるのも、大事に乗ってた証拠です。
修理費用のリアルな相場【整備士の現場感覚】
ネットで調べると修理費の相場はいろいろ出てきますが、現場の感覚で言います。
擦り傷:3万円くらいから
バンパーの角を擦った、ドアに線傷が入った。このレベルならだいたい3万円〜が目安です。傷の深さと範囲、塗装の色によって上下します。
凹み:「修理」で済むか「交換」になるかが分かれ目
凹みは金額の幅が大きいです。板金修理で直せる凹みなら数万円で収まることもありますが、パネルごと交換となると一気に高額になります。
ここはプロが見ないと判断できない部分なので、まずは見積もりを取ってください。
実費で直すか、保険を使うか
判断基準はシンプルです。
- 修理の見積もりを取る
- 修理費が安ければ実費で直す(おおむね10万円以下なら等級を守れることが多い)
- 高額なら車両保険を使う(免責金額と等級ダウンの損得を比較)
車両保険を使うと翌年から等級が下がって保険料が上がります。だから「保険を使った場合の保険料アップ分」と「修理費」を天秤にかける。修理工場で相談すれば一緒に計算してくれるはずです。
修理はどこに出す?黙って直すのはNG
ここ、意外と知られていないんですが大事なポイントです。
リース車の修理は、契約先や販売店の指定工場に入庫するのが基本です。



ウチのお店でも、リースのお客さんにはなるべく自社への入庫をお願いしています。他社で修理する場合は「修理内容がわかる書類」を出してもらう。これ、意地悪じゃなくて、満了時の査定でお客さんが揉めないための保険なんです。
リース車はあくまで「借りている車」。どこでどんな修理をしたかの記録が残っていないと、返却時に「この修理、品質は大丈夫?」という話になりかねません。
▍注意
リース会社に黙って格安店で直すのはやめましょう。仕上がりの品質によっては、満了時にかえって高くつくことがあります。
大きな事故なら、実は話が早い
意外に思うかもしれませんが、傷どころか全損レベルの大事故なら、話はシンプルです。
全損というのは、修理費がクルマの価値を超えてしまうこと。この場合は車両保険でリース契約を精算して、新しい車で新しいリースが始まります。
だから僕は、リースを組むお客さんには必ずこう言っています。



リースに車両保険は必須です。これだけは絶対。保険なしでリース車を全損させたら、乗れない車のリース残金を払い続けることになりますからね。
整備士が一番心配しているのは「中途半端な事故」
ここからが、この記事で一番伝えたいことです。
傷でもなく、全損でもない。その中間の「修理すれば直るけど、それなりに大きい事故」。これが一番厄介なんです。
事故で骨格部分まで修理すると、そのクルマには「修復歴あり」が付きます。修復歴が付くと査定額はガクッと下がる。そうすると満了時の査定額が、契約時に設定した残価を下回ることがあるんです。
残価を下回った分は、差額精算を求められる可能性があります。
▍修復歴リスクの流れ
中間レベルの事故 → 修理で直る → でも「修復歴あり」が付く → 満了時の査定が残価を下回る → 差額の精算
どんなに気をつけて運転していても、もらい事故は防げません。ここが、僕が現場で一番心配しているポイントです。
……ただ、ここでフェアに言っておきたいことがあります。



このリスク、実はリースに限った話じゃないんですよ。買ったクルマだって、事故れば同じように価値は下がります。「リースだから怖い」んじゃなくて、「クルマに乗る以上ついて回るリスク」なんです。
だから「リースはやめとけ」という結論にはなりません。リスクの中身を知って、備えておけばいい話です。
これからリースを選ぶ人へ|事故・傷リスクに備える選び方
もしあなたがこれからカーリースを検討しているなら、事故・傷のリスクに強いサービスを選んでください。ポイントは3つです。
- 車両保険込み(または保険とセットで提案してくれる)プランを選ぶ
- 原状回復費用の補償が付いているサービスを選ぶ
- クローズドエンド契約(満了時の残価精算なし)なら、修復歴リスクの不安も軽くなる
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まとめ|傷は焦らない、備えは怠らない
最後にもう一度まとめます。
- 傷の修理は3万円〜。焦らず見積もりを取って、実費か保険かを判断
- 修理は指定工場へ。黙って格安修理はNG
- 全損なら保険で精算→新しいリースへ。だから車両保険は必須
- 一番怖いのは「修復歴」。ただしこれはリースに限らず、クルマ全般のリスク



リース車の傷で焦ってこのページに来たあなた、もう大丈夫です。落ち着いて、まずは見積もりから。近くの整備工場に相談してみてください。





