「隣の◯◯さん、3年ごとに新車に乗り換えてる。お金持ちなんだねぇ」
……実は、逆かもしれません。
お金があるから乗り換えているのではなく、賢い買い方・乗り方・売り方ができているから、お金が残る。車との付き合い方には、明確に「損する型」と「損しない型」があります。

柏市の整備工場で20年以上働く整備士のMatです。車は家の次にお金がかかる買い物。だからこそ、扱い方を知っているかどうかで、生涯で100万円単位の差がつきます。この記事はその「全体地図」です。


結論|車のお金は「買う・乗る・売る」の3か所で決まる
この記事の結論
- 車の実質コストは「買った値段」ではなく「買った値段−売れた値段+維持費」で決まる
- 維持費は年間30〜50万円が目安。ここを把握していない人から車貧乏になる
- 出費を減らすポイントは3つ:損しない車選び(買う力)・価値を落とさない使い方(乗る力)・競争させて手放す(売る力)
まず現実を見よう。車の維持費は年間いくら?



車のお金って、ガソリン代と車検くらいでしょ?



甘いです(笑)。車は「固定費の塊」なんですよ。
車を持っているだけで、毎年これだけのお金が出ていきます。
| 項目 | 年間の目安(コンパクトカーの例) |
|---|---|
| 自動車税 | 25,000〜30,000円ほど |
| 車検(2年ごと)の年割 | 40,000〜60,000円ほど |
| 任意保険 | 50,000〜80,000円ほど |
| タイヤ・オイルなど消耗品 | 20,000〜40,000円ほど |
| ガソリン代 | 80,000〜120,000円ほど |
| 駐車場代(地域差大) | 0〜120,000円以上 |


合計すると、駐車場なしでも年間30万円前後、都市部なら50万円超えが普通です。しかも乗り換えのたびに購入費がドーンと発生する。
特に大きいのが任意保険(年5〜8万円)です。ここは複数社を比較するだけで下がることが多い部分。無料の自動車保険一括見積もりサービス
![]()
![]()



「買うときもお金、持ってる間もお金、買い替えるときもお金」。どこを切ってもお金が出ていく仕組みなんです。だからこそ、3つの力で守る必要があります。
なお「そもそも車なしで生活できないか?」も一度は考える価値があります。カーシェア・電車・自転車で暮らせるなら、それが最強の節約です。ただ、柏のような地方都市では買い物・送り迎え・通勤を考えると現実的に車は必要。だからこの記事では「持たない」ではなく「どう持つか」を掘り下げます。
【買う力】車の出費は「買う瞬間」に9割決まる
車は「売るまでの差額」で考える
車選びで最初に覚えてほしいのはこれです。
実質コストの考え方
同じ5年間でも……
・200万円で買って150万円で売れた人 → 実質50万円
・150万円で買って30万円でしか売れなかった人 → 実質120万円
「安く買った人」の方が、倍以上損することがあります。
つまり大事なのは価格ではなくリセールバリュー(売るときの価値)。
今は「新車の方が得」になりやすい時代
ここ数年、円安と海外輸出の需要増で中古車相場が高止まりしています。中古車を買う時点で「すでに割高でつかんでいる」ケースが多い一方、新車は故障リスクが低く、保証が長く、リセールも落ちにくい。
結論はシンプルです。欲しい車が決まっているなら、新車一択です。人気車は値落ちが緩やかどころか、新車価格を超えて売れることすら珍しくありません。
実際のデータで見てみましょう。
| 車種 | グレード | 1年後の残価率 |
|---|---|---|
| ヴォクシー(トヨタ) | S-Z | 111.3% |
| ステップワゴン(ホンダ) | e:HEV エグゼクティブ | 102.0% |
| セレナ(日産) | X | 77.9% |
同じミニバンでも、車種によってここまで差が出ます。ヴォクシー・ステップワゴンは1年経っても新車価格を上回っているのに対し、セレナは約78%。つまり「どのメーカー・車種を選ぶか」が、そのまま実質コストの差になるんです。



「車になんでもいいから、とにかく走ればいい」という人は、値落ちの大きい車を中古で安く買うのもアリです。でも「これが欲しい」と決まっているなら、遠慮せず新車で買ってください。人気車を選んでおけば、値落ちで損をする心配はかなり小さくなります。
不人気車が悪いわけではありません。ただ、狙って人気車を選べば、新車のデメリット(初期費用の高さ)は実質的に相殺できる、ということです。
もう一つ、大事な考え方があります。差額は「年数」で割って考えることです。
たとえば新車200万円、5年落ち中古が150万円なら差額は50万円。これを5年で割ると年間10万円、月にすると約8,300円です。
「50万円安く買えた」という入口の数字だけでなく、その金額で新車なら何が手に入るか(保証・最新装備・売却時の価値の残りやすさ)まで見て判断するのが「損しない車選び」です。
詳しい計算例は、こちらの記事で解説しています。



「新車は高いから無理」という方、実は支払い方法を知らないだけのケースが多いです。現金一括やローンだけでなく、頭金0円・月々定額のカーリースという選択肢もあります。
支払い方法の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
新車と中古車、結局どっちが得なのか。判断基準をこちらの記事で詳しく解説しています。
また「安く見える中古車」に潜むリスクはこちらで詳しく話しています。
「新車なんて買えない」→ だから支払い方法を理解する



新車が買えるなら買ってるよ!高いから中古を見てるんでしょ!



そこなんです。今は「どう払うか」で新車のハードルは下げられます。
現金・ローン・残クレ・カーリース。どれが良い悪いではなく、本質は「先に払うか、後で払うか」の違いだけ。大事なのは、料金に何が含まれるか・途中でやめたらどうなるか・何年乗る前提かを理解して選ぶことです。
それぞれの詳しい損得は、こちらの記事で解説しています。
【乗る力】価値を落とさない乗り方が、そのまま節約になる
車は買った瞬間から価値が下がりますが、下がるスピードは乗り方で大きく変わります。整備士として「最低限これだけ」を挙げます。
①オイル交換だけは絶対にサボらない
目安は5,000〜7,000kmまたは6ヶ月。これを守るだけでエンジン寿命が伸び、燃費が保たれ、売るときの評価も上がります。



オイルをケチってエンジンを壊す人、本当に多いんです。オイル交換は「寿命そのもの」だと思ってください。
②リセールを落とす乗り方をしない
- タバコ・ペットの匂い(査定で確実にマイナス)
- 内装の汚れ・外装の凹み放置
- 雑なDIY配線(ドラレコの配線処理など)
- 過走行(年間15,000km以上)



査定員は匂い・清潔感・配線処理で「大事に乗られてきたか」を一発で見抜きます。
③メンテナンス記録を残す
定期点検記録簿・オイル交換履歴・保証書が揃っている車は「リスクの少ない車」として査定で評価されます。記録は車の通信簿です。
④消耗品は賢く買う(タイヤはネット一択)
維持費の中で節約幅が大きいのがタイヤです。ネット購入なら4本で1〜3万円安くなることも普通です。
⑤ドラレコは付ける
事故・あおり運転・当て逃げの証拠になり、保険交渉でも有利。前後セットで1万円台からあり、今や必需品です。取り付けはDIYでも可能です。
【売る力】車は「売り方」で数十万円変わる
同じ車でもAさんは75万円、Bさんは108万円。こんな差が平気でつくのが買取の世界です。ポイントは3つだけ。
- 1社だけで売らない。最低3社で競争させる(これが一番効く)
- 「売り時」は誰にも読めない。だからタイミング探しより「今日一番高い店」を比較で見つける
- 査定前に洗車と車内清掃。評価点が上がれば金額も上がる
査定額がどう決まっているか(オークション相場・評価点・駆け引きの裏側)は、こちらの記事で仕組みから解説しています。売る前に必ず読んでほしい1本です。
車に「食われない」人の考え方
損しない人は、買う前からこう考えています。
- この車を何年乗って、いくらで売るか(買う前に出口を決める)
- 評判や見た目だけで選ばない。リセールと維持費で選ぶ
- 乗っている間は「最低限のメンテを確実に」。無駄な整備はしない
- 売るときは必ず競争させる



車は選び方・乗り方・売り方で人生が変わります。賢く使って、車に食われない人生を送りましょう。この記事をブックマークして、買うとき・売るときに何度でも戻ってきてください。
参考資料・確認日
- 財務省「自動車にはどういう税金がかかるのですか?」(2026年7月23日確認)
- 国土交通省「自賠責保険・共済に加入するには」(2026年7月23日確認)



コメント