
同じ車なのになんでこんな安い中古車があるんですか?ラッキー
中古車って「安く買える」のが魅力ですよね。
新車は高いし、
「どうせ移動できればいい」
そう考えて中古車を選ぶ方はとても多いです。
でも、整備工場で長年クルマを見てきて、
ひとつだけハッキリ言えることがあります。



「安く見える中古車ほど、あとで高くつくケースが多い」
これは中古車が悪いからではありません。
問題なのは、
✔ 本体価格だけを見てしまうこと
✔ 中古車の“価格の仕組み”を知らないこと
実は、中古車の値段は
感覚や運ではなく、ほぼ相場で決まっています。
この記事では、
・中古車の価格はどうやって決まるのか
・なぜ「安い中古」が危険になりやすいのか
・逆に、買っても後悔しにくい中古車とは何か
中古車を売る側でもある整備工場オヤジの視点で
できるだけ分かりやすくお話しします。
「中古車=安い」と思っている方ほど、
一度読んでから決めてほしい内容です。
■ 1. 中古車の価格はどうやって決まるのか?
まず大前提として知ってほしいことがあります。
中古車の価格は、
業者オークションの相場を中心に決まっています。
これは業界共通の基準です。
- 新車ディーラーの下取り査定
- 買取専門店の査定
- 中古車販売店の仕入れ価格
すべて、
「今オークションでいくらか」を基準にしています。
たとえば、
- オークション相場:90〜100万円
- 買取業者:80万円前後で買取
- 中古車店:相場+利益で110万円前後で販売
これが、かなりリアルな構造です。
■ 2. じゃあ、なぜ相場より安い中古車があるのか?
ここが一番大事なポイント。
結論から言うと、
「相場より安い」のではなく
「相場通りに評価されなかった理由がある」
というケースがほとんどです。
■ 3. なぜオークションに出さない(出せない)のか?



「でも安いなら、
なんでその車をオークションに出さないんですか?」



「オークションはプロ同士の世界。
ちょっとしたクセや不安要素も
全部、値段に反映されるからだ。」
① オークションは“シビアすぎる市場”
業者オークションは、
- 全国のプロ
- 車を見慣れた業者
- 再販前提のバイヤー
だけが集まる世界。
ここでは、
- 内装の汚れ・臭い
- 下回りのサビ
- 水害・雹害の痕跡
- エンジン・ミッションの違和感
- 走行時の異音
- レンタカー歴
こういった
一般の人には分かりにくい部分が、
容赦なく減点されます。
② オークションは「減点方式」
評価点はシビアです。
- ★4.5点:かなり優良
- ★4点:良
- ★3.5点:クセあり
- ★3点以下:ワケあり
ちょっとした難があるだけで、
👉 一気に値段が落ちる
👉 「割に合わない車」になる
だから、
オークションでは安く叩かれてしまう車
が出てきます。
■ 4. じゃあ、なぜ一般ユーザーには売れるのか?



「じゃあ、その車はどうなるんですか?」



「オークションで評価が低い車ほど、
一般のお客さん向けに
“お得そう”にして売られることがある。」
理由はシンプル。
一般ユーザー市場は「加点方式」だから。
- 見た目がキレイ
- 距離がそこそこ
- ナビ付き
- 価格が安い
こういった
見える部分で判断されやすい。
一方で、
- 内部コンディション
- 将来の修理リスク
- オークション評価
は、なかなか分からない。
だから、
オークションで嫌われた車でも
「お得そう」に見せて売ることができる
という構造になります。
■ 5. わざと仕入れている可能性もある
これは業界のリアルな話ですが、
「オークションでは安いけど、店頭なら売れる」
そう分かった上で
あえて仕入れている業者もいます。
特に、
- 価格訴求型の中古車店
- 保証が薄い、または短い店
では、珍しい話ではありません。
※ 悪意というより、ビジネスモデルです。
■ 6. 分かりやすい例え話



でもさ~安売りしているお店は独自のルートで仕入れたりしてるんじゃない?



残念ながら、仕入先は業者オークションか、ユーザーさんから買取しかルートはないんだ



じゃあ買取したクルマを安く売ってるんじゃない?
例えば、こんなケース。
- オークション相場:90〜100万円のアクア
- 買取業者:80万円で買取
- 中古車店:110万円で販売
ここで仮に…
80万で買取した業者のもとに一般のお客さんが来て
「このアクア、売ってよ!」と言ったら、いくらで売ると思いますか?
答えは簡単。
👉 相場以下では、まず売りません。
なぜなら、
- オークションに出せば確実に売れる
- 手間も少ない
- 相場通り90〜100万円の金額になる
からです。



俺だったら100万で売りかな。お客さんも店頭相場より10万安くて大喜び
ウチもオークション相場の上限なら満足
それでも
「相場より安く売られている車」があるなら、
オークションでは評価されにくい理由がある
と考えるのが自然です。
■ 7. 一般の人は何をチェックすればいい?



「じゃあ、正直…
僕らはどうやって見抜けばいいんですか?」
正直に言います。



一般の人が中古車を完璧に見抜くのは難しい。
だからこそ、次のことが大事です。
- なるべく相場以下は買わない
- できるだけ実車を見に行く
- 鑑定書が付いている車を選ぶ
- 質問にきちんと答えてくれる店か
- 家から近く、何かあったらすぐ行ける店(目安:1時間以内)
中古車は「売ったら終わり」ではありません。
その後の付き合いが、とても大事です。
■ 8. 整備工場オヤジの本音
整備工場で見ていると、
「安かったから買った」
という理由で選ばれた車ほど、
後から修理やトラブルで持ち込まれることが多い。
値段が安い=得
ではありません。
中古車で本当に大事なのは、
「なぜこの車は安いのか?」を考えること。



「安い中古車=悪じゃない。
でもな、
“なぜ安いのか”を考えずに買うのが一番危険だ。」
■ まとめ
- 中古車価格はオークション相場が中心
- 相場より安い車には、必ず理由がある
- オークションで評価されない車が店頭に並ぶこともある
- 一般ユーザーは“お得感”に惑わされやすい
- 実車確認と信頼できる店選びが何より重要
中古車選びで後悔してほしくない。
だからこそ、
整備工場オヤジとして
“きれいごと抜き”で書きました。









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