※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
車検といえばヘッドライトが注目されがちですが、落とし穴は他の灯火類にもあります。
ウインカー、ブレーキランプ、ナンバー灯……こうしたランプは、どれか1つでも球が切れていると、それだけで車検に通りません。球そのものは数百円なのに、見落として不合格になり、再検査で時間もお金も余計にかかる——これは本当にもったいない。
さらに、最近増えているのが「明るくしようとLEDに替えたら、逆に車検に通らなくなった」というケース。今日はそのあたりを、整備士の目線で解説します。

整備士のMatです。灯火類の球切れは、事前にチェックすれば防げる項目の代表格。でも、LED化がからむと話がややこしくなります。まずは基本から、順に見ていきましょう。
灯火類は「1つでも切れたら」車検NG
車検では、次のような灯火類がすべてチェックされます。このうち1つでも球切れがあると不合格です。
- ウインカー(方向指示器)
- ブレーキランプ(制動灯)・テールランプ(尾灯)
- バックランプ(後退灯)
- ナンバー灯(番号灯)
- スモールランプ(車幅灯)
- ハイマウントストップランプ
どれも、事前に自分で点灯確認できるものばかり。車検前のセルフチェックで防げる項目です。
灯火類の車検基準(色・個数・点滅)
球が点いていればOK、というわけではありません。保安基準で細かく決まっています。
- 色:ウインカーは橙色、ブレーキ・テールは赤色、バックランプは白色、ナンバー灯は白色
- ウインカーの点滅:1分間に60回〜120回の一定周期(速すぎ・遅すぎはNG)
- バックランプの個数:1個または2個(3個以上に増やす、標準2個を1個に減らすのはNG。左右対称が条件)
- レンズの状態:ひび割れて光が漏れているとNG
「明るさや見た目をカスタムしたい」という方は要注意。色や個数、点滅速度が基準を外れると、たとえ点灯していても不合格になります。
【要注意】LED化の落とし穴——「ハイフラ」で車検に落ちる
ウインカーなどを、自分でより明るいLEDに交換する人が増えていますが、ここに落とし穴があります。LED化そのものは、基準を満たせば問題ありません。ただし、抵抗の入っていない”非対応”のLEDバルブを自分で取り付けると、消費電力が少なすぎて車が「球が切れた」と誤認し、点滅が異常に速くなる「ハイフラ(ハイフラッシャー)現象」が起きることがあります。
前述のとおり、ウインカーの点滅は毎分60〜120回と決まっているので、ハイフラ状態だと車検に通りません。放置は整備不良で検挙の対象にもなります。
LED化するなら”車検対応品”を
これは主に、自分でカスタムとしてLED化する人が陥りがちな落とし穴です。逆に言えば、「抵抗内蔵」「車検対応」と明記されたLEDバルブを選ぶ(または別途ハイフラ防止抵抗器・LED対応リレーを付ける)ことで防げます。純正のまま、あるいは適合する部品で正しく交換していれば、通常ハイフラは起きません。「明るくしたい」だけで安い非対応品に手を出すと、かえって遠回りになります。
さらに、LEDの色が基準を外れている(青みが強すぎるなど)場合もNG。社外品の「流れるウインカー(シーケンシャル)」も、点灯の仕方など細かい条件を満たさないと車検に通りません。

正直なところ、普通の球切れそのものに「これは強烈だった」というあるあるは、あまりないんです。切れていたら、素直に交換するだけなので。
むしろ最近増えているのが、LED化した車で”一部のチップだけ切れている”パターン。LEDバルブは中に小さなLEDチップが何個も並んでいて、そのうちの一部だけが死んでいることがあります。パッと見では「点いている」ように見えるので気づきにくいんですが、車検の検査ではしっかり見られるので、そこで引っかかることがあります。見た目で判断せず、たまには近くでよく確認してみてください。
自分で替えられる?交換と費用
灯火類の球は、車種によっては自分で交換できます(テールランプ、ナンバー灯、ウインカーなど)。部品代は、電球なら数百円〜、LEDでも数千円程度と、比較的安く収まります。
ただし、バンパーやカバーを外さないと届かない場所もあり、その場合は無理せず整備工場やカー用品店に頼むのが安心です。
要注意:純正LED一体型は”丸ごと交換”で高い
最近の車で増えているのが、テールランプ・ブレーキランプ・ウインカー、そしてハイマウントストップランプなどが、純正でLED一体型のユニットになっているケース。この中のLEDが1つでも切れると車検に通りませんが、LEDは個別に交換できず、ユニットごと丸ごと交換になります。しかもLEDユニットなので、電球1個の交換とは桁違いに高額。LED化が進むほど、こうした”丸ごと交換”の出費が増えていきます。「たかがランプ1つ」と侮れないポイントです。
車検対応をうたうLED・対応バルブを選びたい場合は、車ライト専門店『HID屋』のような専門店を利用すると、ハイフラ防止抵抗とセットになった製品も選べて安心です。
※広告(PR)
球切れは、早めの交換を
ブレーキランプやウインカーの球切れは、車検に通らないだけでなく、整備不良として取り締まりの対象になり、何より安全に直結します。「片方だけだから」と放置せず、気づいたら早めに交換しましょう。日頃から、月に一度くらいは点灯チェックをしておくと安心です。
車検の、その他の落ちやすいポイントは?
灯火類以外にも、車検で落ちやすい項目はいろいろあります。あわせてチェックしておきましょう。
▶ 車検に通らない車の特徴とは?整備士がよくある事例と対処法を解説|落ちやすいポイント総まとめ
▶ 【2026年8月〜厳格化】ヘッドライトで車検に落ちる!ロービーム検査への移行と黄ばみ対策を整備士が解説
車検店舗選びのおすすめ
車検の一括比較・予約サービスでは「楽天Car車検」あたりが、掲載店舗数の多さで知られています。近くの店舗の料金や口コミをまとめて比較できるので、一度チェックしてみることをおすすめします。
まとめ
- 灯火類は1つでも球切れがあれば車検NG。事前のセルフチェックで防げる
- 色・個数・点滅速度など基準がある。カスタム・LED化は要注意
- LED化で起きやすい「ハイフラ」は車検落ちの原因。ハイフラ防止抵抗やLED対応リレー、車検対応品を選ぶ
- 球は安く、車種によっては自分で交換可。気づいたら早めに(放置は整備不良・事故のもと)

コメント